趣旨

将来、大学に進学して海に関わることを多く学び、海に関わる職業に就きたいと思っている小中高校生の皆さんの中で、大学選びに困っている方はいませんか? はたして、この大学・学科で、自分が学びたいことは学べるのかな? 将来的に、希望する職業につくための、一番の近道ってあるのだろうか? そんなお悩みに対して、海洋学に関わる海洋学会会員の担当者から、アドバイスをいたします!
秘密厳守で相談に乗りますので、お気軽にご相談ください。海を愛する皆さんの将来を応援しています。また、現在、大学生で、大学院進学先について迷っている方の相談も歓迎しています。

 

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海洋学を学べる大学一覧

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Q&Aコーナー

ここでは、これまでにいただいた質問の中から、多くの方に共通してできそうな質問と、それに対する回答を紹介します。


Q:海に関わる研究がしたいのですが、どのような大学を選べば良いでしょうか?
:海が関係する進路は、国内外の研究期間に所属する研究者、行政に携わる公務員、民間のコンサルタントや調査員など、幅広く存在しますが、必要とされる基礎知識は海洋系の学部がある多くの大学で学ぶことができます。海洋学を学べる大学・大学院のリスト (https://kaiyo-gakkai.jp/jos/torikumi/univ-list)を参考にしてください。
Q:海洋研究者になって取り組みたいテーマがあるのですが、どの大学を選べば良いでしょうか?
:海洋研究者として専門的な研究をするためには大学院で学ぶ必要がありますが、その前提になるのは海洋に関する基礎的な知識です。大学院は大学とは別の学校を受験することも可能なので、大学は専門分野以外の条件(通いやすさ、雰囲気、学費など)も踏まえて選ぶことをお勧めします。テーマが具体的に決まっている場合には、そのテーマを研究している研究者(メールアドレスは公開されていることが多い)に直接連絡をとることも可能です。
Q:行きたい大学が複数あるのですが、どのように選べば良いですか?
: 大学で学べる内容は大事な判断基準ですが、専門的な分野の有無だけで選ぶのではなく、オープンキャンパスなどに参加して大学の雰囲気なども感じた上で検討してはいかがでしょうか。
Q:深海魚について学べる大学にはどこがありますか?
: 大学で深海のみに特化した研究をできるところは少ないですが、いくつかの大学院には深海や深海魚の研究者が所属しています。また、日本で深海研究を行っている代表的な研究機関である海洋研究開発機構 (https://www.jamstec.go.jp)の研究者を指導教員として研究を行うことができる連携大学院もあります( https://www.jamstec.go.jp/j/about/collabo-graduate-school/)。深海魚と言っても魚なので、大学の水産系学部などで魚類や海の生物を研究するための知識や技術を身につけるところから始めても良いかもしれません。
Q:海に興味があるのですが、自分にあっているかわからず、進路として選ぶかどうか迷っています。どうしたらいいでしょうか?
A:  各大学の臨海実験所等では、公開臨海実習などを定期的に実施しています。大学院生向けの専門的なものから、小学生向けのものまで様々なものがあります。全国の臨海実験所はWeb検索(例えば「全国の臨海実験所」等。サイトアドレスは定期的に変更されているようです。)で見つけることができるので、公開実習をしているかどうか、webページ等で調べてみてはいかがでしょうか。
Q:海底地形・地震源・資源調査などに興味があります。どのような進路がありますか?
:①研究者として携わる(教育・研究機関)、②調査のサポートとして携わる(例:調査会社・環境コンサルなど)、③海洋関係の企業(総合海事会社、地質コンサル、大手建設会社など)という関わり方があります。どの進路の場合も、大学院に進み専門的知識を身につけることが望ましいでしょう。関連分野の大学教員は、地球科学、地球物理学、海洋資源関連の学科をもつ大学に在籍していることが多いです。ただし、他の回答にもあるように、より広い視点で、総合的に広く学べる大学、良い環境で学習・生活ができる大学選びをお勧めします。
Q: 行きたい大学があるのですが、今は合格が難しそうです。別の大学に行って、大学院から進学することはできますか
:十分可能です。実際に海の研究をしている研究者の中にも、大学とは別の大学院博士前期課程(修士課程)に進学したり、博士前期課程終了後に別の大学院の博士後期課程に進学した人も少なくありません。
Q:今の自分の偏差値で行ける海洋系大学はありますか?
: 申し訳ありませんが、この窓口では学習塾等が行なっている進学指導はできません。海洋学を学べる大学・大学院のリスト (https://kaiyo-gakkai.jp/jos/torikumi/univ-list)を参考に、ご自身でご検討ください。
Q:海洋生物・生態系の保全に携わりたいのですが、どのような進路を選べばいいですか?
:海洋生物・生態系の保全には、研究や行政、社会・経済活動など、さまざまな要素が関係しています。ご自身がどの分野から関係したいのかご検討いただき、進路を絞り込んではいかがでしょうか。海洋系の大学・大学院 (https://kaiyo-gakkai.jp/jos/torikumi/univ-list)の多くでは、自然科学としての海洋学や、関連する社会問題の基礎を学ぶことができます。
Q:水族館で働きたいのですが、どのような進路を選べばいいですか?
: 水族館には飼育員のほか、経理や広報、企画、営業など水族館を運営する仕事があり、それぞれの業務に関わることを高校、専門学校、大学などで学んできた人がほとんどですが、異業種から転職してくる人もいます。日本海洋学会の会員には水族館の職員がいないので水族館の飼育担当の方に問い合わせたところ、水族館によって業務内容は異なるそうですが、大きな水槽がある水族館では潜水業務が可能になる「潜水士」の資格、生き物をトラックで輸送するための運転免許などがあった方が良いということです。また水泳、潜水、重いものを持つなどの業務があるので、運動能力テストを課す水族館もあるようです。目指す水族館があれば、直接、水族館にお問い合わせしてみるのも良いかもしれません。