趣旨

将来、大学に進学して海に関わることを多く学び、海に関わる職業に就きたいと思っている小中高校生の皆さんの中で、大学選びに困っている方はいませんか? はたして、この大学・学科で、自分が学びたいことは学べるのかな? 将来的に、希望する職業につくための、一番の近道ってあるのだろうか? そんなお悩みに対して、海洋学・水産学に関わる海洋学会会員の担当者から、アドバイスをいたします!
秘密厳守で相談に乗りますので、お気軽にご相談ください。海を愛する皆さんの将来を応援しています。また、現在、大学生で、大学院進学先について迷っている方の相談も歓迎しています。

質問は、下記のGoogle Formからお寄せください。1週間以内にお返事をいたします。

https://forms.gle/4HWRtyXD4Zxi9qMYA

なお、進学・進路に関する質問以外は、こちらでは受け付けていません。

海洋学を学べる大学一覧

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Q&Aコーナー

ここでは、これまでにいただいた質問の中から、多くの方に共通してできそうな質問と、それに対する回答を紹介します。


Q:自分が行いたい研究をしている先生がいるのですが、その先生の研究室がある大学は偏差値が高く、今の学力では合格できそうにありません。何か方法はあるでしょうか?
A:大学から大学院に進学する時に、その先生の研究室がある大学の大学院修士課程を受験してみるのはいかがでしょうか? 大学入学後にもきちんと勉強を続けていれば、大学の学部よりも、大学院のほうが合格しやすい大学はたくさんあります。
Q:海外の大学の大学院で海洋学を学ぶことのメリットやデメリットは何でしょうか?
A:修士/博士課程のどちらから進学する場合でも、メリット、デメリットは、個人の性格や能力に大きく変わってきますが、教育・研究面での一般的なメリット・デメリットは下記のようなものが挙げられます。国内の大学でも国際的に活躍している研究室はたくさんあるので、進学先はよく検討してみてください。

メリット

    • 自分の実施したい研究内容について、世界で最も力がある研究者、研究室を自身で選択することができるので、よりよい授業受講/研究が出来る可能性が高くなります。
    • 海外での博士課程は、基本的に、大学、または、指導教員から給料をもらって研究を行うこととなります。高い研究能力やノルマが課される一方、収入を得て研究を行うことができます。
    • 研究の世界は、基本的に英語で情報を得て、英語で情報発信を行うことになるので、海外で学んで語学力を磨くことで、国際的に活躍できる可能性は高まります。
    • アカデミック分野の就職先として、世界中に就職先を見つけることをしやすくなります。日本国内でも、英語で授業を出来て、研究面で国際的に活躍できる人材を歓迎します。

デメリット

    • 研究したい内容に合致する研究室が国内にある場合、むしろ国内のほうが良い研究ができます。学生の研究意欲も含め、あまりアクティブでない海外の研究室もそれなりにあります。
    • 国内での人脈が築けていないと、日本国内のアカデミック分野での就職を考える場合に、不利になることがあります。
Q:海洋生物を対象にした学習・研究ができる大学院に進学したいのですが、研究室をどのように探せばよいのでしょうか?
A:海洋生物について学びたいという場合、下記の点などで自分の興味の方向性を考慮し、Web検索等を通して候補となる大学の研究室を複数決めて研究室訪問を行うとよいです。最近は、オンライン面談で応じてくださるケースも多いため、遠方の大学の先生の話も聞きやすいです。自分が行いたい魅力的な研究をしているか、大学や研究室の雰囲気が良いか、指導教員とうまくやっていけそうか、大学院試験が通りやすいか、卒業生の進路などを考慮して、受験していくことになります。

  • 対象生物の種類(微生物、植物プランクトン、動物プランクトン、魚類、カメ、海鳥、海生哺乳類など)
  • 研究対象海域(沿岸海域、外洋域、深海、極域、サンゴ礁など)
  • 調査方法(研究船での数週間~数カ月の航海がある、沿岸での日帰り~数日の航海、歩いて調査ができる干潟や藻場・マングローブ林、潜水作業のある藻場やサンゴ礁、飼育等の実験環境)
  • 研究内容(顕微鏡や遺伝子解析を用いた種の同定、食性や行動の解析:バイオロギング・同位体等の化学分析・遺伝子解析、マイクロプラスチックや重金属等の汚染解析、温暖化や酸性化等の環境変動の生物影響、水産重要種の魚類資源変動解析など)

具体的な希望内容や質問がある場合、本コーナーの相談員も、客観的なアドバイスや、具体的な大学・研究室を挙げることが出来るかもしれませんので、お問合せ下さい。

Q:海底地形・地震源調査などの研究・調査に興味がありますが、どのような進路があり、どの大学・学部を受験するのが良いでしょうか?
A:①研究者として携わる(例:大学・JAMSTEC等の教育・研究機関)、②調査のサポートとして携わる(例:マリンワークスジャパン、JAMSTECなど)、③海洋関係の企業(例:日本サルヴェージや、深田サルベージなどの総合海事会社、川崎地質、地球科学総合研究所などの地質コンサル、大手建設会社など)という関わり方があります。
どの進路の場合も、大学院に進み専門的知識を身につけることが望ましいでしょう。関連分野の大学教員は、東京大、東北大、九州大、東京海洋大などの地球科学、地球物理学、海洋資源関連の学科をもつ大学に在籍していることが多く、授業を通して関連した知識を学ぶことが出来ます。ただし、あまり1つの分野に特化して大学・学部選びをするよりは、より広い視点で、総合的に広く学べる大学、良い環境で学習・生活ができる大学を選び(水産・海洋系で乗船実習があることが望ましいです)、大学院進学の段階で研究室選びを慎重に行うことも、お勧めします。理由は、海洋に関する研究分野だけでも幅広く、大学教育の中で知識を身につけていく過程で、将来の職業・研究分野に関する考え方が変わってくることが多々ありますし、また、5年経つと、教員が退職したり、他機関に異動したりして研究できるテーマが変わることがあるためです。