気候変動に関する政府間パネル(IPCC )は2013~14年の完成を目指し、現在第5次評価報告書(AR5)の案を策定しています。そのうち、「自然科学的根拠」を担当している第1作業部会(WG1)では、第2次草案(SOD)の政府・専門家による査読が進行中(10月5日~11月30日)です。日本の研究者の視点や研究成果が正当にAR5に反映されるようにするには、できるだけ多くの専門家が、査読に加わることが望まれます。
IPCCでは、、IPCC改革(インター・アカデミー・カウンシル(IAC)によるIPCCへの勧告への対応)の一環として、専門家査読に関し、査読への参加をより開かれた形にするため、これまでの各政府による推薦に加えて、ホームページにより公開で専門査読への参加希望を呼びかけることにしました。その詳細は、下記のウェブサイトを参照下さい:
https://sod.ipcc.unibe.ch/registration/WGIAR5_ExpertReview_Intro.pdf
また、参加希望登録は、以下にアクセスすればできます:
https://sod.ipcc.unibe.ch/registration/
この中には論文 (5編以内で)や自らをエキスパートと考える理由などの記入も含まれています。基本的条件が満たされれば、IPCCから、査読依頼が正式に来ます。
この方式は、WG1では今回が初めてのため、上記の情報は必ずしも関係者に十分周知されていませんでした。締め切りの11月30日までまだ時間がありますので、ご自身のみならずまわりの会員にも周知いただき、より多くの査読貢献が達成されることを望んでいます。

近藤洋輝
IPCC WG1 国内支援事務局
一般財団法人リモート・センシング技術センター
*****本件に関する問合わせ先: *****
IPCC WG1 国内支援事務局(一般財団法人リモート・センシング技術センター内)
(担当:林 千絵)