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平成25年度「日本海洋学会青い海助成事業」募集要領

日本海洋学会
会長 花輪 公雄

はじめに

 日本海洋学会会員の皆様には、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日本海洋学会では、1973年の総会決議「海洋環境問題に関する声明」以来、海洋環境問題委員会を中心に、海洋環境の保全に関する研究や提言活動を展開してきました。またその一環として、長年にわたり海洋研究者の立場から沿岸海洋環境問題に取り組んでこられた宇野木名誉会員の寄付を受け、海洋環境保全に関連する教育・啓発活動を対象とした「日本海洋学会青い海助成事業」(以下、本助成)を行っております。このたび第5回となる同事業の募集を行いますので、皆様の積極的な応募を期待します。

1.事業の目的および募集テーマ

 沿岸や縁辺海の環境変化に加え、地球規模での温暖化や生物多様性の喪失など、海洋環境をめぐる状況が厳しくなる中、海洋学会会員の皆様におかれましても、多くの方が海洋環境問題に直接あるいは間接的に関わる学術研究に取組まれていると思います。本助成では、1) 皆様の日頃の研究成果を広く社会に紹介し還元する活動(アウトリーチ活動)と、2) 皆様の専門性を生かした環境問題に関する教育・啓発活動、を対象として助成を行い、海の研究者集団としての「日本海洋学会」による社会貢献の促進と、学会員の皆様の研究成果を具体的な社会的業績として評価していただけるための枠組み作りの一助となることを目的として実施します。

  例 ・学術活動(研究会、シンポジウム、ワークショップ等の開催)

    ・社会への教育・啓発活動等(講演会、小中学生対象のサマープログラムの開催等)

2.応募資格

 日本海洋学会の会員(個人・団体)および会員が参加する団体。

3.選考方法

(1)応募された研究助成申請書は、海洋環境問題委員会において予備審査を行い、幹事会での審議を経て決定します。
(2)選考は平成25年3月中に行い、決定後応募者に通知します。

4.研究助成額

 助成総額は60万円です。1件あたり30万円程度を上限とし、応募された申請書を審査のうえ助成額を決定します。

5.実施期間

 本助成を受けた事業の実施期間は平成25年4月から平成26年2月末日までとします。ただし事業内容によっては平成27年2月末日まで延長可能とします。延長する場合は申請時に理由を添えてその旨を記載して下さい。なお実施期間の長短を審査の対象とすることはありません。

6.採択後の責務

1) 事業の終了後1ヶ月以内に会計報告を含む成果報告書を日本海洋学会に提出して下さい。報告書の書式等については採択決定後に改めて通知いたします。成果報告書の内容は、日本海洋学会ニュースレターおよび日本海洋学会のウェブページに掲載します。

2) 本助成を受けた活動に関連した案内あるいは出版物・印刷物には「平成25年度日本海洋学会青い海助成事業の助成を受けている」ことを明記して下さい。

3) 本助成を受けた活動に関わる個別のイベントや集会等について、開催案内、ポスターあるいはプログラム等の事前提出をお願いします。また、開催後に参加者数などの基本情報を簡単にまとめた記事、写真等の提出を求めることがあります。これらは日本海洋学会ニュースレターおよび日本海洋学会のウェブページに掲載します。

4) 成果報告書提出のほかに、海洋学会研究発表大会(以下、大会)でのポスター展示等による報告を行うことを推奨いたします。なお、大会での報告は事業実施期間中でも終了後でも可能です。

7.応募方法

 別紙の申請書記入事項に従って申請書を作成し、日本海洋学会事務局まで提出して下さい。申請フォームを用意しておりますのでご利用ください。電子ファイルによる申請の場合はMS-WORD、PDF等の一般的ファイル形式でお送り下さい。

申請フォーム(Wordファイル)

応募受付期間:平成25年1月29日(火)-3月8日(金)(必着)

8.その他

1) 助成の決定通知後、活動内容および経費の変更は原則として認められませんが、やむを得ず変更する場合は、海洋環境問題委員会と事前に協議するものとします。

2) 申請された事業を、他の助成と併用して進めることも可能ですが、その場合は併用する助成制度(申請中のものを含む)についても記載してください。他の助成制度からの併用の承諾取得は,申請者の責任において行ってください。

9.申込・問い合わせ先

 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1−1−1 パレスサイドビル9F

(株)毎日学術フォーラム内 日本海洋学会事務局

E-mail: jos@mynavi。jp

(句点(。)をピリオド(.)に変えてご利用ください。)

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「日本海洋学会青い海助成事業」採用課題一覧

平成25年1月28日

第1回(2009年度)

課題名:「日本全国みんなでつくるサンゴマップ」の情報収集・提供機能拡張及びワークショップ開催

申請代表者:山野博哉(国立環境研究所)

課題名:この川はどこへ行く? ~群馬県と海のつながり~

申請代表者:石丸 隆(東京海洋大学海洋科学部)

第2回(2010年度)

課題名:環境学習用テキスト「瀬戸内圏の干潟生物ハンドブック」の作成とハンドブック活用による環境への啓蒙活動

申請代表者:多田邦尚(香川大学)

課題名:漁民との共同による中部国際空港島海域環境調査と市民・漁業組合への啓発

申請代表者:八木明彦(愛知工業大学)

第3回(2011年度)

課題名:下北半島周辺の海岸における市民と協働した海洋環境・生物モニタリング体制構築にむけた公開講座・自然観察会

申請代表者:田中義幸 (海洋研究開発機構)

課題名:干潟の環境公共広告制作と手法構築のための メディア・クリエイティブ向けワークショップの開催

申請代表者:山下 博美 (名古屋大学)

震災特別枠(2012年度)

課題名:三陸沿岸生態系に対する大津波の影響と回復過程に関する研究報告会の開催

申請代表者:福田秀樹(東京大学)

第4回(2012年度)

課題名:東日本大震災による海洋生態系への影響調査に関わる情報共有ネットワーク(Marine Ecosystem Assessment Network in Tohoku: MEANT)構築の推進事業

申請代表者:山田奈海葉(産業技術総合研究所)

課題名:東京湾再生:これからの展望に関するシンポジウム

申請代表者:風呂田利夫(東邦大学)