終了しました

日本海洋学会会員の皆様

先日行われた総会にて、日本海洋学会に「海洋湧昇に関連する諸現象についての優れた研究業績を表彰する」新たな賞として吉田賞が創設されたことはご存じのことと思います。この度、吉田賞の2023年度受賞候補者を選考するための吉田賞受賞候補者選考委員会(以下吉田賞選考委員会という)が設置され、受賞候補者選考を会長より依頼されました。

吉田賞は、物理的な諸現象だけでなく、化学的、生物学的な諸現象や、これらの諸現象が生物や生態系におよぼす影響なども含めて、湧昇に関連するできるだけ広い分野の研究を表彰対象としております。また、表彰は会員に限定せずに国内外の全ての研究者を対象としています。このような国際的な賞により、広く海外の研究を含めて、またこれまで日本海洋学会において主な研究対象となっていなかった分野も含めて、日本海洋学会において表彰するという趣旨となっています(別添資料をご参照下さい)。

そこで、吉田賞選考委員会では、吉田賞の2023年度受賞候補者について日本海洋学会員の皆様から広く推薦を受け付けることといたしました。

下記参考資料もご参照の上、推薦要領に従って、吉田賞にふさわしい候補者を積極的にご推薦いただきますよう、お願い申し上げます。吉田賞選考委員会では女性研究者の推薦を歓迎致します。

なお、ご推薦いただく際、非会員の方を含めた共同推薦も可能ですが、推薦代表者は海洋学会員の方とさせて頂きます。会員・非会員を問わず、共同推薦者を加える場合には、共同推薦用の書式を使用し、推薦代表者が取りまとめてご推薦ください。

吉田賞候補者の選考にあたりましては、会員の皆様からの推薦と吉田賞選考委員会からの推薦を併せた中から行うことを申し添えておきます。

 

<推薦要領>

以下の1~6の項目について、A4版用紙2ページ以内で記入し、電子ファイル化して、電子メールにてお送りください。

1. 候補者の氏名と所属機関
2. 受賞の対象となる研究課題
3. 推薦理由
4. 推薦の対象となる主要論文
5. 推薦者の氏名および所属機関と電子メールアドレス
6. 推薦者署名と推薦日付

 

推薦用紙(共同推薦用の書式は別にあります。この書式も2ページ以内で記入ください)は以下のリンクよりダウンロードできます。

・日本海洋学会吉田賞候補者 推薦用紙 Word形式PDF形式
・日本海洋学会吉田賞候補者 共同推薦用紙 Word形式PDF形式

なお、審査の際の参考とするため、候補者の略歴と業績リストを、PDF形式及び編集可能なマイクロソフト・ワード形式の電子ファイルとして、電子メールに添付してお送り頂きますようお願いいたします。

 

締切日:2022年8月26日(金)必着

送付先: 件名を「日本海洋学会 2023年度 吉田賞候補者の推薦」とし、jos@mynavi.jp 宛にお送りください。なお、添付ファイルには必ずパスワードを設定していただき、パスワードは別のメールで送信をお願いいたします。

 

2023年度日本海洋学会 吉田賞受賞候補者選考委員会
委員長 升本 順夫

 

——————————————
<参考資料>
日本海洋学会 (会則) 第37条 第6項(抄)
6. 海洋湧昇に関連する諸現象についての優れた研究業績の表彰のため,日本海洋学会吉田賞を設ける.

日本海洋学会 吉田賞細則(抄)
第4条  委員会は受賞候補者1件以内を選び,12月末までに選定理由をつけて会長に報告する.
——————————————

 

——————————————
<別添資料>
日本海洋学会吉田賞の新設について
2022年5月
日本海洋学会会長 神田穣太

「日本海洋学会吉田賞」は、海洋湧昇に関連する諸現象についての優れた研究業績を表彰することを目的とした賞であり、日本海洋学会としては、学会賞、岡田賞、日高論文賞、宇田賞、奨励論文賞、環境科学賞に続く7番目の賞となります。
この賞は、山形俊男名誉会員から日本海洋学会へのご提案とご寄附をもとに設けられるものです。山形名誉会員は2021年6月17日に「短期気候変動現象の物理機構の解明とその予測に関する先駆的研究」によって第62回藤原賞(公益財団法人 藤原科学財団)を受賞されました。この賞の副賞1,000万円について、山形名誉会員から日本海洋学会に寄附のお申し出をいただき、使途については「何らかの形で湧昇に関係する仕事を展開された方に一層頑張っていただくような賞を設け、その原資としてはどうか」とのご提案と、「(山形名誉会員の)研究はその多くが恩師の(故)吉田耕造東京大学教授の先駆的な海洋湧昇の研究に深く関係」していることから、「まことに勝手ですが、賞の名称は吉田賞が良いと思っております」とのお考えも併せてうかがいました。寄附金の受け入れならびに山形名誉会員のご提案にできるだけ沿う形での賞を新設することについて、2021年度秋季評議員会(2021年9月6日)において承認をいただきました。その後直ちに寄附をいただき、全額を「山形基金」として別に管理し、新賞に関連した支出のみを行うこととしました。
幹事会では、山形名誉会員からのご提案を踏まえた新賞の具体化に向けて審議を重ねてまいりました。その結果、別添のような会則改定案と細則の新設案をまとめました。会則では、賞の目的を「海洋湧昇に関連する諸現象についての優れた研究業績の表彰のため」としてあります。これは、物理的な諸現象だけでなく、化学的、生物学的な諸現象や、これらの諸現象が生物や生態系におよぼす影響なども含めて、湧昇に関連するできるだけ広い分野の研究を表彰対象とするためです。また、表彰は会員に限定せずに、国内外の全ての研究者を対象とします。このような国際的な賞を設けることによって、広く海外の研究を含めて、またこれまで日本海洋学会において主な研究対象となっていなかった分野も含めて、日本海洋学会において表彰するという趣旨です。
細則では、年に1件以内を表彰することと、賞状および賞牌を贈呈することとしております。賞金は贈呈しませんが、海外在住の方や非会員の方が受賞者になられることもあるので、授賞式ならびに学会大会に出席するための旅費等の費用は学会が負担することにします。また、既存のいずれの賞とも趣旨が大きく異なるため、吉田賞のための選考委員会を新たに設けます。なお、本学会における賞の選考委員は、毎年約半数ずつを評議員会によって改選する形をとっておりますが、環境科学賞を新設した際と同様に、初年度の選考委員については2年任期および1年任期の委員候補者を幹事会から推薦して、評議員会で選出いただきたいと考えます。
会員の皆様におかれましては、吉田賞の制定趣旨にご理解をいただき、賞を通じて本学会のみならず広く学界の活性化につながるよう、ご協力をお願い申し上げます。
——————————————