2024.4.1　会長　江淵　直人

本年４月１日より日本海洋学会の一般社団法人としての活動がスタートしました．

学会の法人化は，日本海洋学会の発展のためには避けて通れない道として，近年の学会運営における懸案事項でありました．2020年度春季評議員会において，法人化検討開始が承認されました．2021年度秋季評議員会において，基本方針についての議論が行われ，具体案の作成が承認されました．2022年度秋季評議員会で具体的な骨子案が承認され，これに基づいて，会員への意見聴取が2022年10～11月に行われました．2023年度春季評議員会および総会において定款案・細則案をお示しし，会員の皆様からご意見を募集しました．いただいたご意見をもとに定款・細則の最終案を作成し，2023年度秋季評議員会および臨時総会において，日本海洋学会の一般社団法人への移行と定款および細則決定の決議をいただきました。2024年1月22日に一般社団法人日本海洋学会の登記の手続きを完了し（形式的にはこの日が新法人の設立日となります），この４月から実質的な学会活動を新法人へと移行することとなりました．

日本海洋学会が法人格を持つことにより，社会的認知度や信用の向上が期待できると考えています．法人化の実現に対する歴代の学会執行部のご努力と会員の皆様のご支援に心から感謝します．

昨年度末までの日本海洋学会の会員，評議員，役員，委員会，支部，研究会，ワーキンググループなどはそのまま新法人に引き継がれます．移行に際して，会員の皆さんのお手を煩わすことは最小限にとどめたいと考えています．ただし，６月に学会HPの会員マイページの更新を予定しており，登録事項の確認等の作業をお願いする可能性があります．

一般社団法人に移行することにより，学会運営の形に若干の変更は生じますが，春季・秋季大会や各種研究会・委員会，定期刊行物，表彰，若手支援事業などの学会活動はこれまで通り進めていきます．会員の皆さんの研究の発展に少しでもお役に立てるような学会運営に努めてまいりますのでご協力をお願いいたします．