この度、文部科学省委託事業「統合的気候モデル高度化研究プログラム」の公開シンポジウムを下記のとおり開催しますので、ご案内します。

開催概要
名 称:統合的気候モデル高度化研究プログラム 公開シンポジウム
「気候は今 どうなっている? どうなっていく? ~IPCC最新報告書を読み解く~」
日 程:2021年8月31日(火)13:00~16:30
方 法:Zoomによるオンライン開催
主 催:文部科学省統合的気候モデル高度化研究プログラム
入場料:無料、事前登録制
申込み:8/23(月)までに下のウェブサイトよりお申し込みください
http://www.jamstec.go.jp/tougou/event/sympo/2021/index.html

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講演1
IPCC AR6 の概要―AR5 以降、なにが分かったか―
渡部 雅浩(東京大学大気海洋研究所 教授)

講演2
海や森の二酸化炭素吸収と、気候変動緩和策とのつながり
河宮 未知生
(海洋研究開発機構(JAMSTEC)環境変動予測研究センター センター長)

講演3
全球スケールの気候変動と人類活動の影響―IPCC AR6 にまとめられた知見―
小坂 優(東京大学先端科学技術研究センター 准教授)

講演4
予測情報の地域への適用に向けて
高薮 出
(気象業務支援センター研究推進部 第1研究推進室長/
気象庁気象研究所 気候・環境研究部 第1研究室 主任研究官)

講演5
極端な風水害の将来変化―IPCC AR6と統合プログラムでの知見―
森 信人(京都大学防災研究所 副所長・教授)
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開催要旨
今夏、「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)第1作業部会(WG1)がまとめた第6次評価報告書(AR6)が公表されます。2013年に公表された第5次の報告書以来、8年ぶりの更新です。この8年で、気候変動についての科学は大きく進展し、異常気象や台風等の極端現象に対する影響や、長期的な変化傾向について、多くの理解が得られています。こうした科学の進歩には、日本の研究者の活動も深く関わっています。なかでも文部科学省による「統合的気候モデル高度化研究プログラム」(統合プログラム)は、世界中の研究機関が協力する気候変動予測プロジェクト「第6次結合モデル相互比較プロジェクト」(CMIP6)の国内での推進を担い、多数の
AR6 執筆者を輩出するなど、今回の WG1 AR6
での知見の取りまとめに寄与したほか、私たちの生活に直接関係の深い「ハザード」(自然災害)の将来予測にも力を入れています。
本シンポジウムでは、AR6 執筆者を含む専門家らが、AR6
に収められた膨大な情報からエッセンスを凝縮し、統合プログラムをはじめとする日本からの貢献も交え分かりやすくお伝えします。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

≪シンポジウムに関するお問い合わせ≫
(株)勁草書房
統合プログラム公開シンポジウム事務局
tougou-symposium@keiso-comm.com

≪プログラムに関するお問い合わせ≫
国立研究開発法人 海洋研究開発機構
統合的気候モデル高度化研究プログラム事務局
tougou-info@jamstec.go.jp