海洋学の長期的な展望や方針を議論することを目的として、学会長を委員長とし、幹事会(現理事会)メンバーと若干名の会員からなる「将来構想委員会」を2012年1月に設置しました。
(任意団体日本海洋学会会則第17条2項/一般社団法人日本海洋学会定款第7章第37条に基づく常置委員会)
♦将来構想2013♦
将来構想委員会の最初の活動として、2014年に策定が予定されている日本学術会議の「学術の大型研究計画マスタープラン」の提案に対応するため、物理・化学・生物の3つのサブグループ(SG)に分かれて1年間活動を行い、過去約10年間の海洋学の発展のレビューと将来の研究の方向性を報告書にまとめました。
報告書は、学会員の皆様からのパブコメと査読を経て、2013年11月、「海の研究」22巻6号に以下の3本の総説論文として掲載されました。
総説:海洋学の10年展望(Ⅰ)―日本海洋学会将来構想委員会物理サブグループの議論から―(PDF)
総説:海洋学の10年展望(Ⅱ)―日本海洋学会将来構想委員会化学サブグループの議論から―(PDF)
総説:海洋学の10年展望(Ⅲ)―日本海洋学会将来構想委員会生物サブグループの議論から―(PDF)
♦将来構想2021♦
2020年度、将来構想委員会の下に「研究に関する将来構想ワーキンググループ」を作り、2012年度以来となる、研究の将来構想に関する議論を進めました。今回の将来構想は、【極域、中緯度、熱帯域、沿岸域、深層、大気海洋境界】の6つの海域別グループ、および「新たな手法と問題」グループの計7グループに分かれて行いました。取りまとめた総説論文は、パブリックコメントと査読を経て改訂した後、2021年11月に「海の研究」30巻5号に掲載されました。