設立趣意書

海洋生物学研究会の設立について

趣意書

国立研究開発法人水産研究・教育機構 杉崎 宏哉

近年の科学の発展と人為起源環境変動により、海洋科学は大きな変換点を迎えている。情報技術の進歩は学術分野を跨いだ学際研究を活性化させており、それが新たな発見・創造につながることも多い。特に海洋生物学・生態学の分野では、海洋の物理学や化学等との連携および分子生物学の発展により、急速な進歩がみられる。このような科学環境変化の中で、種の同定、生理特性や生活史の解明、被食―捕食・種間関係の把握、海域や環境による種組成や食物網構造といった海洋生物学の基盤となる研究は、海洋生物学だけではなく、他の学術分野との連携を進める上でもますます重要性が高まっている。我々は、日本海洋学会が海洋生物学に関わる研究活動を振興し、その学際領域研究を発展させるために何らかの方策を取るべきと考え、日本海洋学会内に「海洋生物学研究会」の発足を提案する。
海洋生物学研究会は海洋生物学の進歩、普及をはかることで、海洋学全体の発展と、海からの恵みに依存する人間社会に貢献することを目的とする。そのため、海洋生物学研究会シンポジウムを企画・運営して発表と議論の場を設け、特に学生・若手研究者の研究活動を支援する。また、国内の関連する生物系学会とも連携し、より多くの科学者・学生が海洋科学に接する機会を設けることにより、海洋学会の発展を目指す。
以上の理由から、海洋生物学研究会の設立を日本海洋学会評議員会に提案するものである。

会長・運営委員(2016.9.12現在)
会長 杉崎宏哉(水産機構)

運営委員 伊佐田智規(北大)、田所和明(水産機構)、平井惇也(JSPS)、高橋一生(東大)、片野俊也(海洋大)、戸田龍樹(創価大)、下出信次(横国大)、千葉早苗(JAMSTEC)、喜多村稔(JAMSTEC)、西川淳(東海大)、外丸祐司(水産機構)、一見和彦(香川大)、佐々千由紀(水産機構)、一宮睦雄(熊本県立大)、小針統(鹿児島大)

事務局 齊藤宏明(東大)、伊藤進一(東大)

海洋生物学研究会会則
入会を希望する方は入会申込書を海洋生物学研究会事務局までE-mailまたは郵送にてお送りください。
海洋生物学研究会事務局
os-marbiol(at mark) aori.u-tokyo.ac.jp
〒 277-8564 柏市柏の葉5-1-5 東京大学大気海洋研究所#774 日本海洋学会海洋生物学研究会事務局

入会申込書
住所変更届
退会届