2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震によって引き起こされた東日本大震災に対応するため,日本海洋学会は「東日本大震災対応ワーキンググループ」(以下,震災対応WG,あるいは単にWG と略記)を幹事会のもとに設置し,この2年間,多数の会員そして非会員の協力を得て,種々の活動を行って参りました.この活動も,2013年3月9日(土)に開催された第17 回目の会合で,いったん震災対応WG活動の幕を閉じることと致しました.

それにあたり,WG結成以降2年にわたる私たちの活動を記録した報告書を作成することといたしました. できるだけ淡々と活動の記録を残すとともに,各サブWGの短い活動概要の他,活動のクロニクル,この間情報発信のメイン・プラットフォームであった学会ウェッブサイトの「東日本大震災関連連特設サイト」に掲載した情報などを付録としました.

私はこの間,学会長としての立場や,被災地の中にある大学に勤める研究者としての立場で,震災対応WG の活動を中心に紹介した2 つの論考(以下(1)と(2))を発表してまいりました.この報告書には,「大震災と原発事故による海洋の生態系撹乱と放射能汚染」と題する東北大学出版会から出版されたものを採録しております.

申しあげるまでもなく,2013 年度以降の日本海洋学会の震災関連活動は,これで終了ということでは決してなく,新年度からは植松光夫会長のもと,新しい組織と新しい形態で行われることになります.

2013 年3 月15 日
2011・2012 年度 日本海洋学会 学会長
花輪 公雄(東北大学 理事)

(1)花輪公雄,2012:日本海洋学会 東日本大震災と海洋研究者の活動. 環境技術, 41(8), 472-476.

(2)花輪公雄,2013:大震災と原発事故による海洋の生態系撹乱と放射能汚染.「今を生きる」,第5 巻第10 章,167-182.

震災WG活動報告書