日本海洋学会では, 以下の賞を設け, 毎年度, 春季大会にて表彰を行っています (会則第6章, 細則4-6).

各賞のメダル。左から日本海洋学会賞、岡田賞、宇田賞、日高論文賞、奨励論文賞、環境科学賞

  1. 日本海洋学会賞・岡田賞 (細則4)
    • 会員の研究業績の表彰および研究の奨励のため.
    • 副賞は日本海洋学会が贈呈します.
  2. 日本海洋学会宇田賞 (細則4)
    • 顕著な学術業績を挙げた研究グループのリーダー,教育・啓発や研究支援において功績のあった者など,海洋学の発展に大きく貢献した本学会員を表彰するため.
  3. 日本海洋学会日高論文賞 (細則5)
    • 学会の定期刊行物に発表された優れた論文を表彰するため.
    • 副賞は日本海洋科学振興財団より進呈いただいています.
  4. 日本海洋学会奨励論文賞 (細則5, 2004年度新設)
    • 本会の定期刊行物に優れた論文を発表した若年会員を表彰するため.
    • 副賞はNPO法人海ロマン21より進呈いただいています.
  5. 日本海洋学会環境科学賞 (細則6, 2009年度新設) 設立趣旨
    • 海洋環境保全に関連した学術研究・教育・啓発において功績のあった本学会員を表彰するため.
    • 副賞は宇野木 早苗 名誉会員によるご寄付を基金に海洋学会が贈呈します.環境科学賞メダルの解説

現在, 日本海洋学会賞・日本海洋学会岡田賞・日本海洋学会宇田賞受賞候補選考委員会、及び日本海洋学会環境科学賞受賞候補者選考委員会では,2017年度受賞候補者の推薦を受けつけています.
三賞受賞候補者の推薦依頼の会告、及び環境科学賞候補者の推薦依頼の会告をご覧の上, 推薦用紙を郵送ください.

最近の各賞の授賞題目と受賞者は以下の通りです (所属機関は授賞時).

2017年度
学会賞太平洋における表層水塊の形成・移動・変質に関する観測的研究
須賀 利雄(東北大学・大学院理学研究科)
岡田賞熱帯と沿岸域の湧昇現象の変動とその予測の研究
土井 威志(国立研究開発法人海洋研究開発機構・アプリケーションラボ)
植物プランクトン動態および生元素循環に対する海洋酸性化の影響評価
杉江 恒二(国立研究開発法人海洋研究開発機構・地球環境観測研究開発センター)
宇田賞海洋に関する知識の市民への普及啓発
市川 洋(教育問題研究会)
環境科学賞干潟域における生物生産および物質循環に関する研究と啓発活動の推進
一見 和彦(香川大学・瀬戸内研究センター)
日高論文賞Local wind effect on the Kuroshio path state off the southeastern coast of Kyushu. Journal of Oceanography, 71(5), 575-596.
中村 啓彦(鹿児島大学・水産学部)
Marine artificial structures as amplifiers of Aurelia aurita s.l. blooms: a case study of a newly installed floating pier. Journal of Oceanography, 70(5), 447-455.
真壁 竜介(国立極地研究所)
奨励論文賞An observational and numerical study of river plume dynamics in Otsuchi Bay, Japan. Journal of Oceanography, 72(1), 3-21.
増永 英治(茨城大学・広域水圏環境科学教育研究センター)
A highly sensitive and large concentration range colorimetric continuous flow analysis for ammonium concentration. Journal of Oceanography, 71(1), 65-75.
児玉 武稔(国立研究開発法人水産研究・教育機構)
2016年度
学会賞微量元素の高精度分析法の開発と海洋化学への応用 
宗林 由樹(京都大学・化学研究所)
岡田賞西部北太平洋亜熱帯域における海洋表層変動の解析的研究         
杉本 周作(東北大学・学際科学フロンティア研究所)
貧栄養海域におけるピコ・ナノプランクトン栄養動態に関する研究      
佐藤 光秀(東京大学・大学院農学生命科学研究科)
宇田賞
地域社会と連携した沿岸海洋学拠点の展開     
武岡 英隆(愛媛大学・沿岸環境科学研究センター)
海洋表層における二酸化炭素分圧の国際観測網の構築 
野尻 幸宏(弘前大学・大学院理工学研究科)
環境科学賞
閉鎖性海域の生物海洋学研究と地域市民へのインタープリテーション活動   
藤井 直紀(佐賀大学・低平地沿岸海域研究センター)
日高論文賞Long-term variability of the Kuroshio path south of Japan. Journal of Oceanography, 69(6), 647-670.
碓氷 典久(気象研究所)
Flushing rate and salinity may control the blooms of the toxic dinoflagellate Alexandrium tamarense in a river/estuary in Osaka Bay, Japan. Journal of Oceanography, 69(6), 727-736.
山本 圭吾(大阪府立環境農林水産研究所)
奨励論文賞Observations of current and mixing around the shelf break in Pribilof Canyon in the Bering Sea. Journal of Oceanography, 71(1), 1-17.       
田中 雄大(東京大学・大気海洋研究所)
Horizontal distribution of particulate matter and its characterization using phosphorous as an indicator in surface coastal water, Harima-Nada, the Seto Inland Sea, Japan. Journal of Oceanography, 70(3), 277-287.        
朝日 俊雅(香川大学・農学部)
2015年度
学会賞海氷域の変動とその海洋循環に与える影響に関する研究
大島 慶一郎(北海道大学・低温科学研究所)
岡田賞西岸境界流およびその続流の変動に関する理論的・解析的研究
佐々木 克徳(北海道大学大学院理学研究院)
造礁サンゴによる物質代謝に関する研究
田中 泰章(琉球大学・熱帯生物圏研究センター)
宇田賞海洋深層循環の観測的研究と国際展開への貢献
深澤 理郎 (海洋研究開発機構)
環境科学賞東京湾の環境保全に関わる生態学的研究と社会活動
野村 英明(東京大学・海洋アライアンス)
日高論文賞Long-term variations of surface and intermediate waters in the southern Indian Ocean along 32ºS. Journal of Oceanography, 68(2), 243-265.
小林 大洋(海洋研究開発機構・地球環境観測研究開発センター)
Sensitive determination of enzymatically labile dissolved organic phosphorus and its vertical profiles in the oligotrophic western North Pacific and East China Sea. Journal of Oceanography, 69(3), 357-367.
橋濱 史典(東京海洋大学大学院・海洋科学技術研究科)
奨励論文賞Oceanic Rossby waves induced by the meridional shift of the ITCZ in association with ENSO events. Journal of Oceanography, 70(2), 165-174.
阿部 泰人(北海道大学・低温科学研究所)
Along-coast shifts of plankton blooms driven by riverine inputs of nutrients and fresh water onto the coastal shelf: a model simulation. Journal of Oceanography, 69(6): 753-767.
干場 康博(北海道大学大学院・地球環境科学研究院)
2014年度
学会賞海洋における植物プランクトンの生理生態と物質循環における役割に関する研究
古谷 研(東京大学大学院・農学生命科学研究科)
岡田賞海氷生産量のグローバルマッピング及び深層水形成域の特定と変動解明
田村 岳史 (情報・システム研究機構国立極地研究所)
海氷の生成と融解が極域海洋の物質循環に与える影響
野村 大樹 (日本学術振興会,北海道大学・低温科学研究所)
宇田賞極域海洋学研究の発展と国際的・学際的共同研究推進
福地 光男(情報・システム研究機構国立極地研究所, 北海道大学)
環境科学賞福島第一原子力発電所からの放射性物質排出が海洋生態系に与える影響に関する調査研究とパブリックアウトリーチの展開
神田 穣太 (東京海洋大学大学院・海洋科学技術研究科)
日高論文賞Numericalstudyoftide-inducedmixing
over rough bathymetry in the abyssal ocean. J. O., 68(1), 195−203.
岩前 伸幸 (鹿島建設株式会社技術研究所)
三河湾の浚渫窪地における粒子状物質の 特異的な集積機構. 海の研究, 20(1), 1−17.
和久 光靖 (愛知県水産試験場)
奨励論文賞Effectsoftidallyinducededdiesonsporadic
Kuroshio-water intrusion (kyucho). J. O., 69(4), 369−377.
永井 平 (東京大学大学院・理学系研究科)
Relationships of interannual variability in SST and phytoplankton blooms with giantjellyfish (Nemopilema nomurai) outbreaks in the Yellow Sea and East China Sea. J. O., 69(5), 511–526.
許 永久 (名古屋大学・地球水循環研究センター)
2013年度
学会賞素過程から数十年スケールに及ぶ海洋大気結合変動の解析研究
見延 庄士郎 (北海道大学大学院理学研究院)
岡田賞大気海洋相互作用を伴う熱帯海洋の長期変化に関する研究
時長宏樹 (ハワイ大学国際太平洋研究センター)
高感度栄養塩類分析法を用いた亜熱帯海域表層の生物地球化学的研究
橋濱史典 (東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科)
宇田賞教育・研究・啓発活動を通した海洋学への貢献および原子力発電所事故による海洋汚染に関する啓発活動
石丸 隆 (東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科)
環境科学賞海洋酸性化が海洋生物に与える影響評価に関する先駆的な研究と、研究成果に基づく教育活動の展開
栗原晴子 (琉球大学亜熱帯島嶼科学超域研究推進機構)
日高論文賞Estimation of baroclinic tide energy available for deep
ocean mixing based on three-dimensional global numerical simulations. J. O., 67(4), 493-502, 2011.
丹羽淑博 (東京大学大学院理学系研究科)
Biogeochemical evidence of large diapycnal diffusivity associated with the subtropical mode water of the North Pacific. J. O., 67(1), 505-512, 2011.
鋤柄千穂 (名古屋大学地球水循環研究センター)
奨励論文賞Observations of turbulence under weakly and highly stratified conditions in the Ariake Sea. J.O., 68(3), 369-386, 2012.
堤 英輔 (愛媛大学沿岸環境科学研究センター)
Community structure of ammonia-oxidizing marine archaea differs by depth of collection and temperature of cultivation. J.O., 67(6), 739-745, 2011.
伊地知 稔 (東京大学大気海洋研究所)
2012年度
学会賞亜寒帯北太平洋における動物プランクトンを中心とした低次生態系の動態に関する研究
津田 敦 (東京大学大気海洋研究所)
岡田賞北太平洋中層水の形成・構造と変動に関する観測的研究
纐纈慎也 (海洋研究開発機構地球環境変動領域)
西部北太平洋と北極海の珪質植物プランクトン群集と古海洋環境復元に関する研究
小野寺丈尚太郎 (海洋研究開発機構地球環境変動領域)
宇田賞沿岸海洋過程研究への国際的・学際的貢献
柳 哲雄 (九州大学応用力学研究所)
衛星データを活用した海洋物質循環研究への貢献
才野敏郎 (海洋研究開発機構地球環境変動領域)
環境科学賞有明海における環境変異の機構解明に関する研究と再生に向けた社会活動
速水祐一 (佐賀大学低平地沿岸海域研究センター)
日高論文賞Estimates of non-tidal exchange transport between the Sea of Okhotsk and the North Pacific. J.O., 66, 489-504, 2010.
勝又勝郎 (海洋研究開発機構地球環境変動領域)
Estimating of gas transfer velocity using triple isotopes of dissolved oxygen. J.O., 66, 505-512, 2010.
V.V.S.S. Sarma (National Institute for Oceanography, India)
奨励論文賞Characteristics of Observed Turbulent Mixing across the Antarctic Slope Front at 140E, East Antarctica. J. O., 66, 105-115, 2010.
平野大輔 (水産総合研究センター国際水産資源研究所)
Lagrangian observation of phytoplankton dynamics at an artificially enriched subsurface water in Sagami Bay, Japan. J. O., 66, 801-813, 2010.
増田貴子 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
2011年度
学会賞北太平洋中層水の形成・輸送・変質過程に関する研究
安田一郎 (東京大学大気海洋研究所)
岡田賞海洋生態系に関わる親潮・黒潮海域の水塊と変動に関する研究
伊藤幸彦(東京大学大気海洋研究所)
北太平洋における古海洋環境復元研究
岡崎裕典(海洋研究開発機構地球環境変動領域)
宇田賞海洋データ同化研究の展開と人材育成
淡路敏之(京都大学、海洋研究開発機構)
環境科学賞熱帯・亜熱帯沿岸域における物質循環を基礎とした沿岸環境保全に関わる研究とアウトリーチ活動
梅沢 有 (長崎大学水産学部)
日高論文賞Seasonal and Interannual Variation of North Pacific Subtropical Mode Water in 2003-2006. J.O., 65, 151-164, 2009.
岡 英太郎(東京大学大気海洋研究所)
Possibility of Recent Changes in Vertical Distribution and Size Composition of Chlorophyll-a in the Western North Pacific Region. J.O., 65, 179-186, 2009.
石田 洋(株式会社環境総合テクノス)
奨励論文賞Bathymetric Influences of the Emperor Seamounts upon the Subarctic Gyre of the North Pacific: Examining Boundary Current Dynamics along the Eastern Side of the Mountain Ridge with an Idealized Numerical Model. J.O., 66, 259-271, 2010.
和川 拓(水産総合研究センター東北区水産研究所)
Iron deficiency in micro-sized diatoms in the Oyashio region of the western subarctic Pacific during spring. J.O., 66, 105-115, 2010.
齊藤(服部)愛(北海道大学大学院環境科学院)