東日本大震災による海岸漂流物について、環境省では、北太平洋海洋科学機構(PICES)を通じて調査を続けてまいりました。平成26年~平成28年度にかけて行われた調査プロジェクトによって得られた科学的知見を共有することを目的とした国際シンポジウム及び市民向け国際講座を開催いたしますので、お知らせします。

 

主催:環境省・北太平洋海洋科学機構(PICES)
共催:日本付着生物学会、日本ベントス学会、日本藻類学会、日本海洋学会、水産海洋学会

 

1]国際シンポジウム「東日本大震災により流出し,東北沿岸から北太平洋を横断してアメリカ・カナダに辿り着いた海洋漂流物について」
期日:2017年5月18日(木)午後13:30-17:40
場所:東京海洋大学品川キャンパス内 楽水会館1階大会議室

[プログラム] (1) 開会挨拶
(2) 背景説明    牧秀明 国立環境研究所
(3) 講演
漂流物のモデルシミュレーション 蒲地政文 JAMSTEC
北米西海岸とハワイにおける漂着状況とモニタリング Nancy Wallace NOAA北米西海岸設置ウェブカメラによる漂着物挙動解析 磯辺篤彦 九州大
漂着物付着生物の多様性-無脊椎動物- James T. Carlton ウィリアムズ大学
漂着物付着生物の多様性-海藻- 川井浩史 神戸大
種としての漂着物付着生物のリスクアセスメント Thomas Therriault
カナダ水産海洋省
付着生物の運び屋としての海洋漂着物リスクアセスメント Cathryn Clarke Murray カナダ水産海洋省

 

2]市民向け国際講座「津波で流されたものはどこに行ったか?」
期日:5月20日(土)午前9:30-12:00
場所:ハーネル仙台 2階「松島A」

[プログラム] (1) 開会挨拶と背景説明
(2) 講演
東日本大震災の後に北米とハワイで何が起こったか? Nancy Wallace 米海洋大気庁(NOAA)
津波で流されたものは太平洋上をどうさまよったか? 蒲地政文 JAMSTEC
漂着物に何が付いていたか? James T. Carlton ウィリアムズ大学(米国)
川井浩史 神戸大学
漂着物に付いていた生き物は危ない? Thomas Therriault カナダ水産海洋省(DFO)
Cathryn Clarke Murray カナダ水産海洋省(DFO)

 

申し込み方法:環境省<KAIYOU02@env.go.jp>にメール事前登録
参加費:無料
詳細URL:http://www.env.go.jp/press/103808.html
問い合わせ先:国立環境研究所 牧 秀明
電話 029-850-2394,fax 029-850-2569
e-mail hidemaki@nies.go.jp