東京大学大気海洋研究所の佐野有司会員ならびに北海道大学大学院水産科学研究院の桜井泰憲会員が「海洋に関する顕著な功績」分野 科学技術振興部門で第7回海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)を受賞しました。

功績事項

佐野有司会員
【海洋地球化学の先端的研究開発】
4種類の高感度質量分析計を駆使して、高解像度の海洋古環境復元や深部流体移動と海溝型巨大地震の発生、海洋深層循環と物質循環など海洋地球化学を中心とした様々な分野において優れた成果を生み出した。その成果は科学雑誌ネイチャーに6報、ネイチャー姉妹誌に4報、サイエンス誌に2報の論文を含む多数の英文査読付き雑誌に発表されている。

桜井泰憲会員
【海洋生物多様性保全に対する専門的助言】
専門分野であるイカ類の生態や資源変動機構に関する研究等を通じ、資源管理に有益な助言を与えた。また、知床世界自然遺産候補地科学委員会委員として、遺産登録に貢献し、漁業者による自主的管理を知床の海域管理計画に位置付けるなど、漁業と海洋生態学をつなぐ視点から海洋生物多様性保全に貢献した。