シンポジウムプログラム改訂版(10月20日)(PDFファイル, 1.3MB)

サイエンスアゴラ2011参加企画 シンポジウム
「東日本大震災後の海洋汚染の広がりとその影響」
日 時:2011年11月19日(土)15時30分-17時
場 所:日本科学未来館 7階 みらいCANホール(収容定員300名)
http://www.miraikan.jst.go.jp/guide/route/
主 催:日本海洋学会震災対応ワーキング・グループ
申込み:事前登録不要。ただし、会場が満席になりましたら入場できません。

趣 旨
東日本大震災にともなう大津波と福島原発事故によって大量の有害化学物質と放射性物質が海へ流出した。また福島原発から大気に漏出した放射性物質は風に運ばれた後、広い海域の海面に落下した。これらの有害化学物質と放射性物質の広がり方と海洋生態への影響について、何が分かっていて、何が分かっていないのか、を海洋学会会員が解説する。その後のパネルデスカッションでは、海洋学会会員と非専門家で構成されるパネリストが、フロアーの一般参加者を交えて、海洋汚染対策と海洋環境の保全・防災にかかわる海洋の監視・調査・研究の今後の進め方について意見交換を行う。

ご質問・ご意見の事前受付サイト: http://jfnaoki.s112.xrea.com/sci_agora/clipmail.html

プログラム
15:30~15:35 開会挨拶・趣旨説明 市川洋(海洋研究開発機構)
15:35~15:50 講演 植松光夫(東京大学)
「海洋放射能汚染の広がりを測る:わかること・わからないこと」
15:50~16:05 講演 升本順夫(海洋研究開発機構)
「海洋放射能汚染の広がりを再現する:わかること・わからないこと」
16:05~16:55 パネルデスカッション
「海洋の環境保全・防災にかかわる監視・調査・研究の今後」
パネリスト(50音順)
植松光夫(東京大学)、尾林彩乃(サイエンスカフェ水戸)、
日下部正志(海洋生物環境研究所)、鈴村昌弘(産業技術総合研究所)、
難波美帆(早稲田大学)、升本順夫(海洋研究開発機構)
コーディネーター 市川洋(海洋研究開発機構)
16:55~17:00 閉会挨拶 花輪公雄(日本海洋学会長、東北大学)

サイエンスアゴラ2011テーマ
「新たな科学のタネをまこう -震災からの再生をめざして」
http://www.scienceagora.org/scienceagora/agora2011/index.html

出演者プロフィール
植松光夫 1952年11月大阪府岸和田市生。北海道大学大学院水産学研究科博士課程修了。米国ロードアイランド大学海洋大学院研究員、北海道東海大学を経て、現在、東京大学大気海洋研究所に勤務。大気海洋間の生物地球化学的物質循環の研究を進めている。
升本順夫 1963年東京都生。九州大学大学院工学研究科修士課程修了。理学博士。東京大学大学院理学系研究科准教授を経て、2010年から海洋研究開発機構。主な研究題目:熱帯域の大気海洋相互作用、海洋シミュレーション。
尾林彩乃 1970年栃木県生。名古屋大学理学研究科博士課程満了の後、兵庫県立西はりま天文台公園嘱託研究員。専門は天文学。退職後に結婚、育児に専念。専業主婦。2006年、北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニットを受講。2009年より茨城県水戸市在住。2010年12月より、サイエンスカフェ水戸始動。
日下部正志 1950年4月北海道生。北海道大学大学院水産学研究科博士課程終了。南カリフォルニア大学、海洋科学技術センター、放射線医学総合研究所を経て、2011年より海洋生物環境研究所。主な研究題目:海洋における放射性核種の分布と挙動に関する研究。
鈴村昌弘 1965年2月岐阜県生。東京水産大学水産学研究科博士課程修了。資源環境技術総合研究所ポスドクを経て、1998年より産業技術総合研究所に勤務。主な研究題目:海洋におけるリンの循環過程、二酸化炭素海洋隔離技術、海洋環境保全・改善技術の評価。
難波美帆 東京大学農学部卒業後、株式会社講談社入社。その後フリーランスで、医療、科学を中心に書籍や雑誌の編集・記者。2005年より北海道大学科学技術コミュニケーション養成ユニットで科学技術コミュニケーターの養成に携わる。現在、早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース准教授。一般社団法人サイエンス・メディア・センター・マネージャー。
花輪公雄 1952年山形県生。東北大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。1981年東北大学助手、その後講師、助教授を経て、1994年教授。専門は海洋物理学、特に大規模大気海洋相互作用の研究。2011年4月、日本海洋学会長に就任。
市川洋 1949年5月北海道生。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。鹿児島大学水産学部を経て、2005年から海洋研究開発機構に勤務。主な研究題目:黒潮の変動機構および大気海洋相互作用に関する観測研究。

問合せ先:市川洋(E-mail: ichikawah@jamstec.go.jp)
2011年10月19日作成